市営住宅や県営住宅でも、火災保険や損害保険へ加入したほうが良いですか?
結論から言うと、可能であれば損害保険や火災保険への加入はしておいたほうが安心です。決して義務ではありませんが、入居時に配布される「入居のしおり」などで、損害保険や火災保険への加入を促す記載を設けている自治体も散見されます。
これは、配管等の老朽化によるもの以上に、居住者の過失による水漏れやが多く発生しているためです。一例を挙げると、洗濯機の排水ホースの外れや浴槽の排水パイプの目詰まり、玄関の水まきなどで、階下の居住者の家財に損害を与えた場合、原因となった方が補償の責任を負うことになります。その場合、補償の交渉も当事者間で行うことになります。
同様に、入居者の過失によって火災を発生させ、市営(県営)住宅に損害を与えれば、市や県から損害賠償を受けるリスクもあります。保険未加入であれば、膨大な額を請求される可能性もゼロではないのです。
実際に、公営住宅ではタバコの不始末、ストーブの転倒、料理中(揚げ油)の出火が多数発生しているという報告もあります。