市営住宅の家賃は、住戸の面積、築年数、利便性だけではなく、入居者の収入に応じて変動する点が特徴と言えます。額面では、1万円前後から5万円台が主流です。また、市営住宅は一般の賃貸住宅に比べると入居までの期間が長く、入居までに2～3ヶ月ほどの期間を要す場合も少なくありません。
ただし、応募割れ住戸を対象にした随時募集（再募集）の場合は先着順で入居できることが多いため、抽選式の通常の募集に比べると、早く入居できる可能性があります。その場合も、最低1か月以上は見ておいたほうが無難です。
まとめると、下記のような違いがあります。
| 項目 | 市営住宅 | 一般の賃貸住宅 |
| 家賃 | 民間住宅より割安 | 市場相場による |
| 収入に応じた家賃区分 | 有 | 無 |
| 敷金、共益費 | 有（※） | 有 |
| 礼金、更新料 | 無 | 有または無 |
| 即時入居 | 不可 | 可能な物件もある |
※住戸タイプによっては、共益費がない場合もあります。
公社賃貸住宅とは、国や地方自治体の出資によって設立された法人「地方住宅供給公社（略称：JKK）」が所有・管理している賃貸住宅を指します。
地方住宅供給公社の数は、2020年4月時点で、全国に37公社（都道府県：29公社、政令指定都市：8公社）となっています。
東京都の「東京都住宅供給公社」や、神奈川県の「神奈川県住宅供給公社」もその1つです。
公社賃貸住宅の大きな特徴として、
・礼金や仲介手数料が発生しないため、入居時の初期費用を抑えることができる
・18歳未満の子供がいる家庭や、高齢の方がいる家庭などは、優先的に申し込みが可能
という点が挙げられます。
全国の住宅供給公社一覧
住宅セーフティネット制度（最低限の安全を保障する社会的制度）の一環として経済的に困窮されている方をはじめ、高齢者や障碍者、子育て世帯、外国人、災害被災者など住宅にお困りの方々を対象に、安全かつ良質な住まいとして登録された住宅（セーフティネット住宅）を指します。
住宅確保要配慮者であっても入居を拒まれることはありません。
家賃や保証料の減免・補助が受けられる場合もあります。
セーフティネット住宅情報システム
ＵＲ都市機構が都市公団から受け継いだ、全国約71万戸の賃貸住宅です。
ＵＲ賃貸住宅は新築を除き、多くの場合空きがある限り、無抽選・先着順受付で入居が可能です。
保証人だけではなく、礼金、手数料、更新料も不要で、割引制度も充実しています。
ワンルームタイプからファミリー向けまで、間取りの豊富さや広さも魅力の1つです。
UR賃貸住宅