市営住宅の網戸の取り付けは、入居者の自己負担ですか?
市営住宅や県営住宅の中には、入居時に網戸が取り付けられておらず、入居者負担で取り付けをせざるを得ないケースも少なくありません。入居者の原状回復の範囲に、網戸の取り外しが含まれている場合は、当然、網戸の設置も新規入居者の負担範囲となります。
団地の場合、そもそも網戸のレール自体がなかったり、レールはあっても、団地専用の特殊な網戸を取り付ける必要があったりして、費用負担も高額になりがちです。とくに築年数の古い住宅は、家賃が安価な反面、こうした設備面のコストが増大するリスクがあることは、予め想定しておいたほうが良いでしょう。
想定外の費用負担を避けるためにも、以下は徹底しておきましょう。
- 住宅設備について予め確認しておく(網戸、エアコン、カーテンレール、浴槽・風呂釜の有無等)
- 原状回復の範囲を事前に確認しておく
- 内見が認められている場合は、内見をしておく
- 築年数の古い住宅(団地)への申し込みは極力避ける
網戸のレールがない場合、設置方法は?
とはいえ、もし入居後、網戸がなく、レールも設置されていない場合は、どうすれば良いでしょうか?
レールがない場合の網戸の設置方法としては、主に下記の3とおりの方法があります。
- レールの後付け工事を行う
- 内側に取り付け可能なタイプの網戸を設置する
- DIYを検討する
それぞれの注意点も見てみましょう。
1・2ともに、建物の形状によってはレールの取り付けができない場合があります。さらに、1の場合、高層階では足場が必要になるため、費用負担を考えると現実的ではありません。低層階の団地で、仮に取り付けができたとしても、小さめの窓でも工事費を含めて3万円台~など、ある程度高額になることは覚悟しておいたほうが良いでしょう。コスト面では3が最も安価で済みますが、DIY初心者には少々ハードルが高いかもしれません。
また、1~3のいずれの場合も施工に当たっては、事前に市への申請及び申請に対する承認が必要な点も注意が必要です。
入居後に思わぬ出費がかさみ、「こんなはずじゃなかった…」ということのないよう、入居前の内見が許可されていない場合は、事前に所轄の窓口で住宅の設備状況や原状回復の範囲を確認しておくようにしましょう。